三味線がお囃子を連れて来た…
一番地元のお囃子の会は、名前もわからぬままインターネット上で探せず。
自分の仕事やプライベートも忙しくなり、お囃子自体忘れかけてました。
そんな折、知人がジャンクな三味線を貸してくれました。
「今はネットの時代!大概のことは調べたら出てくるし、自分なりの弾き方を考えてみたら?」
と、急にバチもなく、破れた皮を補修してある三味線を渡してきました。
私はびっくり!もちろん、三味線はおろか和楽器の経験はありません。
図書館で初心者向けの三味線の本を借り、スマホのチューナーアプリをダウンロードして、本を見て何とか指でふるさと、さくらさくらを弾いてみました。
(でも、これで弾けるとは言えないなぁ…独学はやはりムリだよ)
そんな時、友達のよっちゃんに会うことがありました。食事をしつつ、たまたま借りた三味線の話をしました。
「私、三味線持っているよ。バチもあるし、皮も破れてないよ。私も貰ったけど、習ったことはないし、忙しくて弾けないし、あげる!」
あまり本気に思ってませんでしたが、後日よっちゃんは本当に私に三味線を持ってきました!
知人にお借りした三味線はお返しし、よっちゃんから三味線をいただくことに。
(よっちゃん、ありがとう!)
しかし、どこで習おう…。
何の三味線だろう?
三味線を弾く友人・Iさんに相談してみたら、彼女の所属しているサークルに招かれました。
公民館での民間サークルで、女性が殆どの和気あいあいな雰囲気で、民謡も習えます。
何の三味線か、扱い方や構え方など先生が教えてくださいます。
そして、サークルの先生は、何とお囃子もされているよう!
季節はちょうど夏。
夏祭りに先生の所属されているお囃子の会が出演されるので、覗きに行きました。
お囃子の会のみなさんも、気さくでノリがよく楽しい人ばかり。
中くらいの太鼓1つ、締め太鼓2つに、すり鉦が1つ。
獅子舞のほかに、ひょっとこの面で面白い踊りをされていました。
こうして、三味線がお囃子を連れてきてしまったのです。