バチはただの棒なのか?
お囃子会の皆様は、所属して10年など大変ベテランさんが多い。
そこに割って入ってしまった私は、とても異質な存在です。もし、三味線の先生がお囃子会に所属していなかったら、このお囃子会に巡り会うのは難しかったと思います。
まずは、バチの持ち方。渡された教則本に、バチの持ち方の説明が絵と文章でありました。
年輩の方が書かれたのでしょうか?なんだか私にはわかりづらい。(すいません💦)
直径3㎝・長さ40㎝で角を丸くした木の棒がバチのようです。垂直な細い円柱。特に先にいくほど細くなってはいません。素材は適度な重みのある木材。
いざ、タイヤを教則本に合わせてテンツク叩くわけですが、何せ全く初めて。
「肘からバチを動かしてね」とご指導を受けますが、とにかく頭の中は左右のテンツクを間違わないよう、一定のリズムで叩くのでいっぱい!
かと言って、まったく手首を使わない訳でもなく、力いっぱいバチを握るのでもなく…。
私はお猿の太鼓のオモチャ状態です。会の長老にも言われちゃいました。
つまり、ぎこちない動き。まあ、最初は仕方ないのかな。
特に今も困っているのが、左手の動き。利き手が右で、普通の生活だとわかりづらいですが、左右均等の力で叩く太鼓では明らかに手の左右差が目立ちます。
自分でも叩いていて、左の動きが明らかに悪いのを実感…。
右手のほうが太鼓(古タイヤ)からの跳ね返りが良いです。
どう修正していきましょうかね?
締め太鼓とは。
まず、お囃子を始めるとなると「締め太鼓」からになるそうです。
太鼓というと、何となく盆踊りの太鼓や、ゲームの太鼓の達人のような大太鼓をイメージがあります。
締め太鼓は大太鼓よりかなり小さめで、分厚い大判焼きのような形(笑)。
テンテン・・・と、乾いたやや高い音がします。(↓こんなイメージ)
その音の通り、頂いた教則本には「テンor(天)」「テ」とか書かれています。
テン=♩
テ=♪
また、「ツク」「ス」「ヤァ」とも書かれてあります。これは休符で叩かない。
ツク=一拍休む
ス=半拍休む
ヤァ= 一拍休む
(ダチョウ倶楽部みたいだ😅)
例えば、テン ツク テン ツク ス テン テン ヤァを右手と左手のバチで叩くわけです。
初心者が上達するには、自分で「テンツク テンツク…」と言いながら叩くのが不可欠だそう。
本当は頂いた冊子をそのまま掲載すれば、話が早いです。
しかし本来、お囃子や伝統芸能の世界は口伝(口で伝える)で守られてきたそう。
東京の同じ区内にあるお囃子も、流派や会が異なれば、同じ名前の曲でも少し異なるそうです。
あと、見る人が見れば私がどこに所属しているのか特定されちゃう(笑)。
決して秘密結社や謎の集団ではないですが、地域の先人の方々が守ってきた文化ですので、私もそれに習おうと思います。
そんな訳で、今日も心の中で「テンツク テンツク…」言ってます(笑)。
ついに行ってみた…
平日の夜。
恐る恐るお囃子の会の練習場所に行ってみました。だいたいの場所はみなさんが教えてくれたので、知っていました。
ここら辺かなぁ…と、歩いていると暗がりのどこかから、お囃子が聞こえてきます。公民館のようです。
公民館の入り口を通り越しました…。(^_^;)
入る勇気出ず!
2回くらい周囲をムダにウロウロ回る私。
ああ〜、もうヘタレな私。せっかく来たんだから突撃だ!
「こんばんは…」と言いながら公民館に入り、開け放ってある、さらに奥の戸を目指します。
再度挨拶をしながら部屋に入ると、「あっ、あの時の!」と、お囃子の会の皆さんが覚えていてくださいました。私の他に見学者の方もいらっしゃいました。
床に座布団をいくつか敷き、正座で太鼓やタイヤを笛に合わせて叩いています。
最年少は小学生の女の子。
あとは社会人の男女。年配男性はこの会の会長さんのようです。
「よく来たね〜、ささ、座って」と、座布団を勧められました。
何だかよくわからないまま、とりあえず正座してなんかのお囃子を聴いてます。
やがて目の前の古タイヤを叩いてみましょうって事で、バチと叩き方の小冊子をいただきました。
しかしね、日本語以外わからないの…。謎の記号が並んでる。
右手と左手で叩く順次があるらしい。隣に来てくれた会のメンバーの方を真似して、とりあえず古タイヤをバチで叩く。
ん〜〜、想像以上に難しい。
祭り囃子のちびっこたち、凄いんだな…と改めて感じた私。
休憩時間となり、昨年私はお祭りでみなさんを撮っていたことを伝えました。
動画をお見せすると・・・
「うわ〜!すごい、うちらだよ!」「よく撮ってたね」「すごい偶然!!!」
しかも、かなりレアなシーンを撮影しており、お囃子会の皆さんは喜んでくださいました。
そんなご縁でお囃子をやってみることになったんです。
驚愕!
先生の所属するお囃子の会のみなさんはとにかくノリが良い。
(そりゃノリが良くなきゃ、演奏できませんよね)
「どう?遊びにくる感覚で月に1回でもいいから、来ない?」
「来月から来ること!これは命令〜♪」
みなさん笑顔で強制してきます。
(遊びじゃ出来ないよね・・・と心の中で苦笑いする私)
だって、三味線始めたばかりですよ!
その場は笑ってやり過ごしたものの、また彼らがお祭りで演奏をする機会があり
覗きに行くとみなさん大歓迎!ちゃんとみなさんは私を覚えていてくださいました。
先生や彼らのお囃子の会は、東京で最も有名なお祭りの1つに出演しているそう。
たくさんの町の神輿とお囃子団体が出演する、東京で知らぬ人のいないお祭りです。
(何年か前にその祭り行ったな・・・)と思い出しました。
確か、友人がお神輿を担ぐので仲間達と見に行った覚えがあります。
熱狂的なお祭り好きの仲間ではなく、「○○さんが神輿担ぐらしいから、みんなで行くかね〜」的な、ゆるい感覚です。
思い出したので、iPhotoで過去の写真を見てみると・・・
あれ?みなさんじゃん???
何と!先生やお囃子のみなさんがばっちり写っていました!!!
確か私は・・・
仲間とふらふら歩いていて、大きい通りに出たら、お囃子がいたので写真撮ったかな?
何のお囃子とか、誰とかわからず。
もらった唐揚げと缶ビールで気分が良かったような気がします。
酔ってはいませんw
ものすごい偶然です。
動画も撮ってありました。
発見したのは夜中でしたが「うわー!」と叫んでしまいました。
こうなったら、練習会でみなさんを確かめるしかない・・・
私はそう決心したのでありました。
三味線がお囃子を連れて来た…
一番地元のお囃子の会は、名前もわからぬままインターネット上で探せず。
自分の仕事やプライベートも忙しくなり、お囃子自体忘れかけてました。
そんな折、知人がジャンクな三味線を貸してくれました。
「今はネットの時代!大概のことは調べたら出てくるし、自分なりの弾き方を考えてみたら?」
と、急にバチもなく、破れた皮を補修してある三味線を渡してきました。
私はびっくり!もちろん、三味線はおろか和楽器の経験はありません。
図書館で初心者向けの三味線の本を借り、スマホのチューナーアプリをダウンロードして、本を見て何とか指でふるさと、さくらさくらを弾いてみました。
(でも、これで弾けるとは言えないなぁ…独学はやはりムリだよ)
そんな時、友達のよっちゃんに会うことがありました。食事をしつつ、たまたま借りた三味線の話をしました。
「私、三味線持っているよ。バチもあるし、皮も破れてないよ。私も貰ったけど、習ったことはないし、忙しくて弾けないし、あげる!」
あまり本気に思ってませんでしたが、後日よっちゃんは本当に私に三味線を持ってきました!
知人にお借りした三味線はお返しし、よっちゃんから三味線をいただくことに。
(よっちゃん、ありがとう!)
しかし、どこで習おう…。
何の三味線だろう?
三味線を弾く友人・Iさんに相談してみたら、彼女の所属しているサークルに招かれました。
公民館での民間サークルで、女性が殆どの和気あいあいな雰囲気で、民謡も習えます。
何の三味線か、扱い方や構え方など先生が教えてくださいます。
そして、サークルの先生は、何とお囃子もされているよう!
季節はちょうど夏。
夏祭りに先生の所属されているお囃子の会が出演されるので、覗きに行きました。
お囃子の会のみなさんも、気さくでノリがよく楽しい人ばかり。
中くらいの太鼓1つ、締め太鼓2つに、すり鉦が1つ。
獅子舞のほかに、ひょっとこの面で面白い踊りをされていました。
こうして、三味線がお囃子を連れてきてしまったのです。
お囃子を見学に行く<地元編>
以前より、何か和の習い事をしたいと思っていました。
かしこまった茶道ではなく、剣道や柔道など武道でもなく(運動苦手です!)、みんなで演奏できるようなものだと、仲間と楽しめるのではないか?
でもパワーみなぎる和太鼓は自分には向いてなさそう。
お祭りのお囃子ができたら良いなぁと感じていました。しかし、
お囃子って、その土地に住んでいる人じゃないとできないんじゃないの?という考えがありました。おまけに敷居も高そう・・・。
私が小学生の頃、クラスメイトがお祭りのために学校を早退したことがあります。
先生公認の早退なので、彼らは「選ばれた感」あって、かっこいいなと思いました。
関東近郊の山間の集落の、地域の小さなお祭り。
同級生の子は、白い軽トラックの荷台で真面目な表情で太鼓や笛を演奏していました。
残念ながら、私の住んでいる地区ではお祭りはありませんでしたから、彼らがまぶしく見えました。ただ、どんなお囃子だったか、きれいさっぱり忘れています(笑)。
近年では少子化のせいか、土日祝関係なく働くサービス業が増えたせいか、お祭りの参加者が減っていると聞きます。
そういう時代ですので、インターネット上で「お囃子しませんか?」の募集告知を目にすることも多く、気軽に見学に行くことができます。
私は日時を調べて、地元より数駅離れた某神社さんにお囃子練習会を見学に行きました。同じ区内なので「堂々と地元です」と言える範疇です。
「お囃子見学したいのですが」と社務所の方に伝えると、「どうぞ」と奥へ通されました。
年配の男性が笛を吹き、主婦らしき方々が太鼓を叩き、若い男性が獅子舞の動きをしています。
見学者は自分よりやや年上の年齢層の女性たち、若い男性の見学者1名がいました。
小学生のちびっ子集団が片隅で遊んでいました。彼らはお稽古を終え、遊んでいるところでしょうか?
初心者なので、まったくわからず見ています。
獅子舞役の男性が見学者の頭を噛みに(注意:噛むフリ)やってきます。私にもきましたので、頭を獅子のほうに傾けました。獅子舞のアクロバティックで面白い動きは飽きません。
お囃子の会と獅子舞の人は別団体かと思っていたんですが、お囃子に獅子舞は含まれるのですね!
その会の最後にお話があり、「初心者は太鼓から」「遠方からの人も参加しているので、気軽にどうぞ」とおっしゃっていました。
「どちらからですか?」と、まとめ役の男性に尋ねられ、答えると「ああ!あちらにも有名なお囃子ありますよね。でも良かったらまた来てください」とおっしゃってくれました。気取らない感じのお囃子会で悪くない印象です。
(そういえば家から徒歩数分の神社でお囃子見たなあ・・・)と思い出しました。
練習しやすい環境も重要ですから、家から徒歩数分の神社でのお囃子も気になりだしたので、じっくり考えることにしました。
何て名前だったかな?以前に目撃した時は、募集はしてなかったように思います。
お囃子はじめました。
お祭り、見るのは好きでした。
いや、見るの専門!
ワッショイ、ワッショイと神輿を担ぐとか、荒っぽい感じがあまり得意じゃないのです。怖い感じのお兄さん&おじさん、お姐さんも何だか苦手・・・(ごめんなさい)。
見ている分には平気。
鈍臭い私は一喝されちゃうだろうな〜と・・・。
そんな私が、ひょんな事から祭りのお囃子の会に参加することに!
和洋問わず、音楽を聞くのは大好き。
お囃子が聞こえると、何だかウキウキと楽しい気分になるのです。
ところで、お囃子ってどんな音楽なの?
知らないことばかりで、疑問が一杯です。
お囃子やその練習、お祭りに関連する事をマイペースに書き綴って行こうと思っています。
どこまで続くかな〜???
そんな超お囃子初心者です。どうぞよろしくお願いします。